科学的に説明できない漢方薬の効果 |
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![]() 西洋医学は、病気を局所的にとらえ、人間の体を細分化して分析し、科学的に病気の原因を追及します。そして、見つかった原因に対する治療法を模索してきました。 このように、漢方薬と西洋薬は根本的に異なる過程を経て発達したものです。 しかし、現代は西洋医学が中心の世界ですから、薬を含めて、あらゆる医療に西洋医学的な考え方をあてはめようとしています。 そして、純粋な化学物質である西洋薬の作用は研究がしやすいのですが、漢方薬には多くの生薬が配合され、その生薬一つ一つの中にも多くの成分が含まれています。 このように複雑な混合物の研究は、現在の科学をもってしても困難を極めており、漢方薬の効果を西洋医学的な考え方で説明することは未だにできないのです。 |
漢方は解剖学が重要ではなかった |
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紀元前3世紀に、エジプトのアレキサンドリアで世界初の人![]() ですから、西洋医学には解剖学や細菌学などが発達する必要があったのです。 漢方のふるさとである中国でも、西暦16年に人体解剖が行われました。しかし、中国医学は人間を自然の中でとらえるという方法論で効果をあげてきました。中国医学や漢方では、人体の局所を探る解剖学などは、治療に大きな必要性がなく進歩しなかったのです。 今でも、西洋医学の分析的な手法に頼りすぎると、漢方の効果が出にくいことがあります。 |