漢方薬の効果は生薬の品質で決まる
 漢方薬は、複数の生薬(しょうやく)で構成されます。生薬は、植物のほか、動物、鉱物に由来するものなど、薬効があるものを使用します。そして漢方薬の効果は、この生薬の品質によって大きな違いが出ます。
 野菜や果物などの農産物の品質に差があるように、漢方薬の生薬も質の良いものからそうでないものまで、ピンキリだからです。
 漢方薬が効くかどうかの決め手は2つあります。一つは、一人一人のそのときの症状と体質に適した漢方薬を選んでいるかどうか。
 そしてもう一つが、使っている生薬の品質が高いかどうか。
 ですから、例えその人に適した薬を選んでいても、生薬の質が悪ければあまり効果がないということになります。これは、漢方にまじめに取り組む専門家の常識なのです。
 剤型には、煎剤(煎じた薬)、錠剤、顆粒剤など、いろいろな種類がありますが、煎剤の場合は、生薬をじかに観察することができます。多少でも心得のある人が見れば、程度の良し悪しが分かります。
 また、病気の人が質の良い生薬の漢方薬に切り替えると、効果の違いを実感することが多いものです。
 顆粒剤や錠剤などの漢方製剤では、生薬の品質のほか、製造法や製造メーカーの違いによっても、効果の出方が微妙に異なります。漢方薬を長期間服用しているのに、あまり効果が感じられないという方は、別のメーカーの製剤を試してみるのも一つです。
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