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西洋医学で対応しにくい病気や症状に
"効いてこそ" 漢方の価値があります

西洋医学と異なる特徴と効果がある漢方には、治りにくい病気や症状に効果的なものが多く含まれています。
寿元堂薬局は、昭和51年10月に倉敷駅前通りで開局して以来、品質の良い漢方薬を必要とする方に利用していただきたいと考えています。

創業者 / 薬剤師北山 進三

昭和23年、倉敷市生まれです。

京都薬科大学卒業後、大阪の漢方問屋・㈱山田太一商店(現㈱ヤマダ薬研)で修業。生薬を鑑別する力をつけながら、薬局部門で薬剤師の山田実先生の手ほどきを受けると共に、医師の柴田良治先生に師事しました。

山田実先生は、現在もよく利用されている加工附子を開発したことでも有名な元大阪大学薬学部生薬学教授の高橋真太郎先生の愛弟子で、薬局における漢方の応用を実践されていました。

柴田良治先生は、明治時代の巨頭・浅田宗伯先生の系統である森田幸門先生の業績を継ぐ名医で、幅広い見識で効果的な漢方の運用を行っていました。

平成元年には、柴田先生の処方集「黙堂柴田良治処方集」の編集のお手伝いをしましたが、この処方集には約千処方もの漢方処方が詳しく紹介され、多くの専門家に利用されています。

平成23年には、漢方に対する誤解をなくすために、「誤解だらけの漢方薬」という書を世に出しました。

平成29年には漢方で重要な古典の資料の多くを一冊にまとめた処方集「漢方処方・口訣集」を著すなど、微力ながら伝統ある漢方を後世に残す努力をしております。

漢方が本来の効果を発揮していた時代(主として江戸時代)の古典に学ぶ日々を送っていますが、今では忘れられていることが多い漢方本来の効果を少しでも現代に再現できることを願っています。

薬剤師北山 恵理

私は漢方が身近な環境で育ちましたが、一般には漢方はあまり理解されていないようです。

父の著書である「誤解だらけの漢方薬」の帯に「本物の漢方が消えていく」とありますが、そのような状況が今まさに日本で起きているのです。

1990年代には既に「漢方がもてはやされる時が漢方の危機」などと言われていました。手軽なエキス製剤が誕生して以降、「漢方薬」は普及すれど「漢方という医学」は浸透していない状態です。

確かに、すぐに答えが求められるスピード感のある現代では、一人一人の体質と症状に適する薬を探る漢方はその流れに逆行しているのかもしれません。

しかし、日進月歩の素晴らしい発展を遂げている西洋医学で対応が難しい病気の中に、漢方薬が奏効するものも多く、漢方という医学の価値を日々実感しています。

漢方は座学で学ぶには限界があり、経験を積んでこそという世界。
昔から本物の漢方に取り組んでおられた先生方の教えを受けた後も、真摯に研究と実践を重ね続けてきた父の漢方を学ぶことができる今の私の環境は本当に貴重なものだと思います。

10年でやっと半人前という漢方の世界では、まだまだ学ぶべきことが多くありますが、日本の伝統的な漢方を継承するよう精進いたします。