多くの人が、宣伝文句に乗せられたり、雰囲気に流されたりしながら、サプリメントや漢方薬らしきものを飲んでいます。それらにはもっともらしい理屈がついていることが多いものです。
例えば、「冷えを治せば病気が治る」「この生薬は発汗作用がある」「体温が高くなって免疫力が高まる」などです。
理屈さえついていれば、それが良いモノであると信じて疑わず、実際の効果は二の次、三の次になってしまっているケースがよく見受けられます。
「この薬は、どのように作用して病気が治るのですか」など根拠を尋ねてくる人も増えています。
「冷えを治さなければならない」という方便は、部分的には正しいのですが、「だから冷えに効果のある○○○という薬を飲めば、病気は治る」というのは単なる決め付けに過ぎません。
例えば、女性の病気に使う漢方薬には、ほとんどが冷えを取り去る効果があるものです。
それらの中から適切な薬を選ぶ必要があるのです。
大切なのは、理屈ではなく現実の効果。長くても3ヶ月もあれば、症状に改善の傾向があるかどうかが分かりますが、実際に効果を確かめながら飲むという当たり前のことが意外にできていない人が多いようです。
納得できる理由を求める、頭でっかちの人が増えている現代。もっと素直になり、症状の変化をできるだけ客観的に観察するとよいでしょう。