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さりお 寿元堂薬局の漢方よもやま話

うれしい副作用とは

自分に適する漢方薬を服用していると、思わぬうれしい〝副作用〞が得られることがあります。

副作用とは、本来の目的とは異なる作用のことをいいます。
「医薬品の副作用」というと、あまり良い印象がある言葉ではありませんが、漢方薬では良い副作用を感じられることがあります。

例えば、

「不眠を改善する目的で漢方薬を服用すると冷えまでよくなった」
「ひどい月経痛を改善する目的で漢方薬を服用するとむくみが軽減された」
「頭痛を改善する目的で漢方薬を服用すると胃の調子が良くなった」

などです。

また、うれしい副作用として、慢性化し過ぎて普段は気が付いていない不調がなくなって初めて、不調があったことに気が付く人もいます。

例えば、慢性的な肩凝りがある状態が当たり前になってしまっていると、肩凝りが改善された時に「今まで自分はこんなに肩が凝っていたのか」と気が付くのです。

ただし、このような反応は、漢方薬を服用したすべての人に現れるわけではありません。

人によって漢方薬の効果の現れ方は異なりますが、通常は主な目的の症状から改善していく場合がほとんどです。

しかし、体が整っていく過程で主な目的以外の症状の改善が先に見られるケースもありますし、良い副作用がなくても経過が良い人も多くいます。

漢方薬を試す際には、一点だけに集中し過ぎずに、広い視野で総合的に判断した方が、自分に適した薬が見つかりやすいでしょう。