飲むときの温かさ
皆さん、漢方薬を飲むときの温度を気にしたことがあるでしょうか。 昔は、薬によって飲むときの温かさが指示されていたものがあります。飲む温度の違いによって効果が出やすくなったのでしょう。 今では一般的に、漢方薬の煎じ薬は温か・・・
江戸時代と現代の処方数の違い
江戸時代と現代、漢方の処方数は、どちらが多いと思いますか。実は、江戸時代には、今よりもずっと多くの種類の漢方薬が使われていました。 江戸時代を代表する処方集「古今方彙(ここんほうい)」の薬の数は、1075処方。 しかし、・・・
漢方の長所と短所
今回は、漢方の長所と短所について述べてみましょう。代表的な長所には次のようなものが挙げられます。 ① 西洋医学で対応しにくい病気の中に、漢方が効果をあらわすものがたくさんあります。②副作用の心配が少ないといえます。 ※日・・・
お屠蘇の話
早いものでもうお正月ですね。お正月行事にも漢方は関係しています。 お屠蘇(とそ)です。 屠蘇のことを、一般的な日本酒と思っている人も多いようですが、本当は屠蘇散という漢方薬を浸したお酒なのです。 もともとは古代中国で活躍・・・
漢方薬局の〝はしご〟のすすめ
現在の日本では、大量の漢方薬があちこちで使われています。 しかし、漢方に関しては正式な資格はありません。 漢方と西洋医学は全く異なる医学にもかかわらず、医師、薬剤師、登録販売者など、西洋医学の資格で漢方薬を取り扱っている・・・
理窟より実際の効果を大切に
多くの人が、宣伝文句に乗せられたり、雰囲気に流されたりしながら、サプリメントや漢方薬らしきものを飲んでいます。それらにはもっともらしい理屈がついていることが多いものです。 例えば、「冷えを治せば病気が治る」「この生薬は発・・・
漢方薬の効果は生薬の品質で決まる
漢方薬は、複数の生薬(しょうやく)で構成されます。 生薬は、植物のほか、動物、鉱物に由来するものなど、薬効があるものを使用します。そして漢方薬の効果は、この生薬の品質によって大きな違いが出ます。 野菜や果物などの農産物の・・・
漢方薬だから長く飲む必要がある?
江戸時代は漢方が治療の中心だった時代。病気には、まず漢方でした。 現代では、ほとんどすべての人が、西洋医学のお世話になります。その段階で治りやすい人が、漢方薬を飲むことはまずありません。長期間、西洋医学の治療を受けても治・・・
漢方薬とそうでないものの違い
漢方薬ではないものを漢方薬だと誤解している人が多いことに、いつも驚かされます。そこで漢方薬と、そうでないものを分類してみました。 日本の民間薬民間の伝承による民間療法の薬。1種類から数種類の薬草を症状に合わせて使いますが・・・
漢方薬の剤型
今回は、あまり語られることのない、漢方薬の剤型についてお話ししましょう。剤型にはいろいろな種類があります。 煎剤煎じて飲むもの。本来、ほとんどの漢方薬は煎剤で用いられてきました。葛根湯など。 散剤粉薬のこと。粉末にして・・・