漢方の古典の話
漢方薬の使い方は、「古典」や、師匠から弟子へと伝える「口伝」などで継承されてきました。 その中で効果のない薬は淘汰され、効果のある漢方薬が残り、現状では、その一部だけが使われています。 古典というのは、漢方が世の中心であ・・・
漢方薬の使い方は、「古典」や、師匠から弟子へと伝える「口伝」などで継承されてきました。 その中で効果のない薬は淘汰され、効果のある漢方薬が残り、現状では、その一部だけが使われています。 古典というのは、漢方が世の中心であ・・・
体を温める食品としてすぐに思い浮かぶ一つとしてショウガがあり、実際に普段利用されている方も多いのではないでしょうか。 このショウガは漢方薬でよく使用される生薬(しょうやく)の一つです。 生薬には通常、ヒネショウガを使用し・・・
漢方薬の剤型はいろいろな種類がありますが、効果も価格もそれぞれ異なります。 毎日飲む薬のことなので、当然、価格は気になるところです。今週は、寿元堂薬局での漢方薬の1日分のおおよその価格を紹介しましょう。 最も手軽で漢方薬・・・
麻黄(まおう)という生薬(しょうやく)をご存じでしょうか。 有名な葛根湯(かっこんとう)などに配合されている生薬の一つです。この麻黄から発見され、抽出された成分がエフェドリンです。エフェドリンはぜんそくや気管支炎の薬とし・・・
「美容と漢方が関係あるの?」と不思議に思われるかもしれませんが、美容と健康は切っても切れない関係。漢方薬で体調を整えていけば、自然に美しさが増していくものです。 昔から「肌は内臓の鏡」といわれてきました。五臓の調子が、肌・・・
4月18日号に引き続き、動物由来の生薬(しょうやく)を紹介します。 牡蠣(ぼれい)漢方ではカキの身ではなく、貝殻を使います。竜骨と組み合わせて、柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしか・・・
漢方薬は生薬(しょうやく)で構成されています。その多くが植物ですが、動物由来のものもあります。今回は単独で使われることも多い3つの動物生薬を紹介します。 牛黄(ごおう)牛の胆のうの中に生じた結石、つまり胆石を乾燥させたも・・・
現在、利用されている漢方薬のほとんどが飲み薬です。 その剤型には、煎剤(生薬を混合した漢方薬を煎じた薬)、顆粒剤(煎剤のエキスや粉末を固めて粒状にした薬)、錠剤(粉末などを圧縮成形した薬)、散剤(粉薬)、丸剤(丸薬)など・・・
このコラム(第19回、20回)で、漢方が医療の中心だった時代には、漢方薬を飲むときに温度や時間にまで気を配っていたことを解説しました。 今回は散剤と丸剤の飲み方です。 散剤とは粉薬のこと。当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん・・・
前回(2月21日号)、漢方薬を飲むときの温度について説明しました。 今回は、飲む回数と時間です。 現在の飲み方の主流は「1日分を3回に分けて」「食前」または「食間」の空腹時に飲むことです。漢方薬は胃の負担になりにくく、空・・・