漢方薬を飲む温度
「漢方薬は温かくして飲んだ方がいい」と耳にすることもあるでしょう。今回は漢方薬を服用するときの温度について少し述べてみましょう。 古典に載る漢方薬は、ほとんどが煎じ薬です。そして、服用する温度が指示されている処方がたくさ・・・
「漢方薬は温かくして飲んだ方がいい」と耳にすることもあるでしょう。今回は漢方薬を服用するときの温度について少し述べてみましょう。 古典に載る漢方薬は、ほとんどが煎じ薬です。そして、服用する温度が指示されている処方がたくさ・・・
西洋医学の薬は、食事の30分後に服用することが多いのに対し、漢方薬は食事30分前または食間(食後2時間)が一般的です。 これは漢方薬が胃の負担になりにくく、空腹時の方が吸収されやすいためとされています。 では、昔から漢方・・・
本格的な春の訪れとともに、ようやく過ごしやすい季節になってきました。その一方で、花粉症に悩まされる方には、つらい時季でもあります。 花粉症はアレルギー性疾患の一種。「スギ花粉症を含むアレルギー性鼻炎は、国民の40%以上が・・・
「立てば芍薬(しゃくやく)、座れば牡丹(ぼたん)、歩く姿は百合(ゆり)の花」ということわざがあります。 芍薬は、すらりと伸びた茎の先端に美しい花を咲かせるため、立ち姿。牡丹は横向きの枝に花をつけるため、座った姿。ややうつ・・・
最近、長引く咳(せき)に悩まされている方が増えてきているようです。寿元堂にも、風邪をきっかけに、咳だけが残って治らないという方が数年前から増えています。 咳は、「肺」が関与していると漢方では考えられています。漢方でいう肺・・・
妊娠中の養生薬として有名な当帰散(とうきさん)について、江戸時代の医師である有持桂里(ありもち・けいり)先生は「当帰散は胎児を安定させる効果がある。妊娠中に常服すると、お産に安排(あんばい)が良い」と記しています。また、・・・
先週号のこの欄では、漢方薬を選ぶ上での指標となる「気・血・水(き・けつ・すい)」について簡単に紹介しましたが、今週は「血の道症」という女性特有の病気について触れたいと思います。 「血の道症」とは、江戸時代から用いられてき・・・
漢方には「気血水(きけつすい)」という考え方があります。この3つは、それぞれが影響し合っており、どれかが乱れると身体の不調の原因になると考えられています。気血水の指すものは次の通りです。 気…機能的なものや目に見えないも・・・
今年も残すところ、あと少しとなりました。新年に向けておせち料理を作られる方も多いことでしょう。 今回は、栗きんとんを作るときに使うクチナシの話。 クチナシの花は白ですが、果実は熟すと黄色です。栗きんとんを作る際の色付けに・・・
1957年に東京大学の教授によって調査された日本人の平均体温は、36、89度でした。その後、2008年にある民間企業で行われた調査によると、成人した日本人の平熱は36、14度だといいます。寿元堂に相談に来られる方でも、平・・・