目的に合わせ中心となる生薬
漢方では、肉体、臓器、血液などの目に見えるものを「血(けつ)」と表現します。 血の滞った状態を「瘀血(おけつ)」、血の不足した状態を「血虚(けっきょ)」といい、これらが原因で起こる症状に使う漢方薬に「四物湯(しもつとう)・・・
漢方では、肉体、臓器、血液などの目に見えるものを「血(けつ)」と表現します。 血の滞った状態を「瘀血(おけつ)」、血の不足した状態を「血虚(けっきょ)」といい、これらが原因で起こる症状に使う漢方薬に「四物湯(しもつとう)・・・
体の不調の原因は、予期せぬ急性のものもありますが、日常の生活の中で知らず知らずのうちに、自分で作り上げているものが多いものです。 後者は毎日の積み重ねによるものなので、慢性的な症状につながる場合も少なくありません。 治療・・・
例年にない気温の変化で風邪をひいたという声を聞きます。 漢方薬なら風邪には葛根湯(かっこんとう)―と思い浮かべた人も多いと思いますが、風邪に使われる漢方薬には、実はたくさんの種類があります。 入手しやすいものをいくつか紹・・・
朝晩肌寒い日が出てきて、冷えが気になる季節になってきました。 日本では以前から、女性の3人に2人は冷え症、男女合わせると2人に1人が冷え症であるといわれています。寿元堂薬局でも冷えの相談は年々増えており、本人が冷えを自覚・・・
少しずつ涼しくなり、本格的な秋を迎えようとしています。今回は、秋に収穫の時期を迎える山茱萸(さんしゅゆ)という生薬(しょうやく)を紹介します。 山茱萸の木は、早春に明るい黄色の花が咲きます。そして、10月頃になると、直径・・・
女性に使われる漢方薬に、よく含まれる生薬(しょうやく)の一つに「当帰(とうき)」があります。セリ科シシウド属の植物で、根の部分を使います。 当帰は古くから使われてきました。漢方の古里、中国の最古の薬物書である「神農本草経・・・
桂枝湯(けいしとう)という風邪などに利用される漢方薬をご存じでしょうか。今回は桂枝湯から広がる処方を少し紹介します。 桂枝湯は中国・後漢時代の医者、張仲景によって著された医学書「傷寒論(しょうかんろん)」(全16巻)に記・・・
漢方薬の処方の名前は、その効果を示すもの、生薬(しょうやく)に由来するものなどさまざまです。 今回は、中国の想像上の動物である「玄武(げんぶ)」「白虎(びゃっこ)」「青竜(せいりゅう)」「朱雀(すざく)」という四神(しじ・・・
連日の暑さから水分を摂り過ぎて体調を崩しているという人も多いことでしょう。そこで今回は、合方(ごうほう)で作られた水分代謝を改善する漢方薬の話です。 漢方薬は多くの場合、1種類を服用します。しかし、症状により2種類必要に・・・
漢方薬に副作用があるのかどうか、気になったことがある人も多いのではないでしょうか。 本来、漢方医学では、適する漢方薬を服用すれば副作用はないとされています。 口に入れるものである以上、アレルギーなどの可能性もありますが、・・・