動物由来の生薬(1)
漢方薬は生薬(しょうやく)で構成されています。その多くが植物ですが、動物由来のものもあります。今回は単独で使われることも多い3つの動物生薬を紹介します。 牛黄(ごおう)牛の胆のうの中に生じた結石、つまり胆石を乾燥させたも・・・
漢方薬は生薬(しょうやく)で構成されています。その多くが植物ですが、動物由来のものもあります。今回は単独で使われることも多い3つの動物生薬を紹介します。 牛黄(ごおう)牛の胆のうの中に生じた結石、つまり胆石を乾燥させたも・・・
現在、利用されている漢方薬のほとんどが飲み薬です。 その剤型には、煎剤(生薬を混合した漢方薬を煎じた薬)、顆粒剤(煎剤のエキスや粉末を固めて粒状にした薬)、錠剤(粉末などを圧縮成形した薬)、散剤(粉薬)、丸剤(丸薬)など・・・
このコラム(第19回、20回)で、漢方が医療の中心だった時代には、漢方薬を飲むときに温度や時間にまで気を配っていたことを解説しました。 今回は散剤と丸剤の飲み方です。 散剤とは粉薬のこと。当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん・・・
前回(2月21日号)、漢方薬を飲むときの温度について説明しました。 今回は、飲む回数と時間です。 現在の飲み方の主流は「1日分を3回に分けて」「食前」または「食間」の空腹時に飲むことです。漢方薬は胃の負担になりにくく、空・・・
皆さん、漢方薬を飲むときの温度を気にしたことがあるでしょうか。 昔は、薬によって飲むときの温かさが指示されていたものがあります。飲む温度の違いによって効果が出やすくなったのでしょう。 今では一般的に、漢方薬の煎じ薬は温か・・・
江戸時代と現代、漢方の処方数は、どちらが多いと思いますか。実は、江戸時代には、今よりもずっと多くの種類の漢方薬が使われていました。 江戸時代を代表する処方集「古今方彙(ここんほうい)」の薬の数は、1075処方。 しかし、・・・
今回は、漢方の長所と短所について述べてみましょう。代表的な長所には次のようなものが挙げられます。 ① 西洋医学で対応しにくい病気の中に、漢方が効果をあらわすものがたくさんあります。②副作用の心配が少ないといえます。 ※日・・・
早いものでもうお正月ですね。お正月行事にも漢方は関係しています。 お屠蘇(とそ)です。 屠蘇のことを、一般的な日本酒と思っている人も多いようですが、本当は屠蘇散という漢方薬を浸したお酒なのです。 もともとは古代中国で活躍・・・
現在の日本では、大量の漢方薬があちこちで使われています。 しかし、漢方に関しては正式な資格はありません。 漢方と西洋医学は全く異なる医学にもかかわらず、医師、薬剤師、登録販売者など、西洋医学の資格で漢方薬を取り扱っている・・・
多くの人が、宣伝文句に乗せられたり、雰囲気に流されたりしながら、サプリメントや漢方薬らしきものを飲んでいます。それらにはもっともらしい理屈がついていることが多いものです。 例えば、「冷えを治せば病気が治る」「この生薬は発・・・