西洋薬との併用? できます
漢方薬を試してみたいと相談に来られる人の多くは、既に西洋薬を利用しています。 また、漢方薬と西洋薬を併用してはいけないと思われている人も多いようです。 基本的には、漢方薬と西洋薬は併用できます。どちらかで治ればいいのです・・・
桜の樹の皮も生薬の一つ
満開の桜が散った後、葉桜がきれいな時期です。日本の国花であり、昔からたくさんの人に愛されてきた桜。日本最古の和歌集である「万葉集」にも桜を詠んだ歌が残されています。 桜のお花見の始まりは平安時代、貴族たちが宮中で桜の歌を・・・
こんなに違う!西洋薬と漢方薬
同じ薬でも、西洋薬と漢方薬は違う―と知っている人は多いでしょう。 今回は、特徴的な異なる点を紹介します。 まずは、含まれる有効成分の違いから。 西洋薬は単一の化学成分が効果を表します。解熱鎮痛薬の「ロキソニン」の場合、ロ・・・
漢方医・浅田宗伯の思い!
漢方は明治時代に一度廃れてしまったことをご存じでしょうか。 時の政府が西洋医学の医術開業試験を制定したため、漢方を学んでも医師になることができなくなったのです。 そんな中、漢方を残すために動いた中心人物の一人が浅田宗伯で・・・
効果が表れるまでの期間
初めて来局される人から「漢方薬なので、効果が表れるまでに何カ月もかかるのですか」とよく尋ねられます。今回は、一つの漢方薬を試す期間を紹介しましょう。 風邪のような急性病の場合、即効性のある漢方薬が当然必要とされます。通常・・・
緑茶に注目した先人の観察力!
私たちになじみのある緑茶。 最澄(さいちょう)が平安時代に日本に種子を持ち帰ったとされ、鎌倉時代には喫茶の風習が広まっていたそうです。 実は、緑茶の葉も生薬です。ツバキ科の常緑樹「チャノキ」の葉を乾燥させたもので、生薬名・・・
効き目の強さが変わる剤形
病院で処方してもらったり、ドラッグストアで購入したりして、顆粒(かりゅう)剤や錠剤の漢方薬を飲んだことがある人は多いことでしょう。 漢方薬の消費量の大部分がこの2種ですが、他にもいろいろな剤形があるので少し紹介しましょう・・・
中国古典の処方は侮れない!
新しい年を迎え、寒さも一段と増してきたように思います。この時期、しもやけの相談が増えてきます。 しもやけは、凍瘡(とうそう)のことで、症状としては手足、耳、鼻、頰などが赤~紫に腫れ、温めると激しいかゆみを伴います。悪化す・・・
お屠蘇
早いもので一年が終わろうとしています。そして、毎年元旦には「お屠蘇(とそ)」を飲むという人もいるのではないでしょうか。 お屠蘇は中国・後漢末期の医者の華佗(かだ)が屠蘇酒を考案したことが始まりとされています。屠蘇とは「邪・・・
病名にとらわれてはいけない!
漢方薬はその人に適した薬を選ぶことで、本来の効果が得られます。 適する漢方薬を選ぶ時には、相手の症状、体質、見た目などいろいろなことが手掛かりになります。得られた手掛かりから、その症状を改善するために適切な生薬(しょうや・・・