婦人科疾患に効く当帰芍薬散
温かくなり、すっかり春らしい日が続くようになりました。 4~6月は芍薬(しゃくやく)の開花時期です。 芍薬は根を乾燥したものを生薬(しょうやく)として利用し、婦人科疾患に利用される、代表的な漢方薬の一つである当帰芍薬散(・・・
冷えを改善する漢方薬は?
Q 寒さが続き体が冷えます。冷えは万病のもとなどと聞くと気になります。漢方薬を飲むと冷え症がよくなると聞きましたが本当でしょうか。 (28歳、女性) 体を温める代表的な生薬は〝当帰〟 A 1月の下旬から寒さが一段と厳しく・・・
冷え症の改善は根気強く!
今年も残すところあと数日、大掃除を済ませ、迎春の準備も終えた人は多いことでしょう。 以前は冬でも半袖・半ズボンで走り回る子どもを見掛けることがありましたが、いつの間にか見なくなりました。最近は小さな子どもにも冷え症が増え・・・
夏ばてを漢方で防げますか?
Q 毎年夏になると疲れやすくなります。今年の夏も猛暑になりそうなので心配です。夏の暑さに弱い体質に合うよい漢方薬があるでしょうか。 (54歳、女性) A 暑気あたりのことを、漢方では中暑(ちゅうしょ)といいます。暑さに中・・・
中国古典の処方は侮れない!
新しい年を迎え、寒さも一段と増してきたように思います。この時期、しもやけの相談が増えてきます。 しもやけは、凍瘡(とうそう)のことで、症状としては手足、耳、鼻、頰などが赤~紫に腫れ、温めると激しいかゆみを伴います。悪化す・・・
目的に合わせ中心となる生薬
漢方では、肉体、臓器、血液などの目に見えるものを「血(けつ)」と表現します。 血の滞った状態を「瘀血(おけつ)」、血の不足した状態を「血虚(けっきょ)」といい、これらが原因で起こる症状に使う漢方薬に「四物湯(しもつとう)・・・
「冷え性」、漢方では「冷え症」
朝晩肌寒い日が出てきて、冷えが気になる季節になってきました。 日本では以前から、女性の3人に2人は冷え症、男女合わせると2人に1人が冷え症であるといわれています。寿元堂薬局でも冷えの相談は年々増えており、本人が冷えを自覚・・・
月経不順と月経痛に悩んでいます
Q 月経不順と月経痛で悩んでいます。周期は不定期で、1、2カ月飛ぶことも…。痛みの強いときは鎮痛剤を飲みますが治まりません。漢方薬がよいと聞きましたがどうでしょうか。 (36歳・女性) A 多くの女性が月経不順や月経痛を・・・
漢方薬以外でも使われる生薬
少しずつ涼しくなり、本格的な秋を迎えようとしています。今回は、秋に収穫の時期を迎える山茱萸(さんしゅゆ)という生薬(しょうやく)を紹介します。 山茱萸の木は、早春に明るい黄色の花が咲きます。そして、10月頃になると、直径・・・
効能を指し示す生薬
女性に使われる漢方薬に、よく含まれる生薬(しょうやく)の一つに「当帰(とうき)」があります。セリ科シシウド属の植物で、根の部分を使います。 当帰は古くから使われてきました。漢方の古里、中国の最古の薬物書である「神農本草経・・・