新生児に飲ませる漢方薬
今ではあまり知られていませんが、漢方には新生児に飲ませる「マクリ」という薬があります。飲ませた赤ちゃんは疳(かん)が抑えられ元気に育つとされ、江戸時代にはよく使われていました。 目的は、赤ちゃんの体内にたまった胎毒(たい・・・
風邪をひとくくりにはできません
残暑が続くと思いきや、急に肌寒くなり、体調を崩す方が多くなっています。今週は風邪によく使われる漢方薬をいくつか紹介しましょう。 風邪の漢方薬というと、葛根湯(かっこんとう)を連想する方が多いようです。 しかし、葛根湯は風・・・
低血圧でフラフラします
Q 血圧が低く、朝、なかなか起きられません。午前中はテンションが低く、少しフラフラしながら仕事に出掛けています。低血圧に効く漢方薬はありますか。 (25歳・女性) A 低血圧によって、疲れやすい、体がだるい、めまいやたち・・・
夏バテに効く漢方薬・清暑益気湯
もうすぐ9月ですが、まだ暑い日が続きます。夏の疲れが出る時期なので、今回は清暑益気湯(せいしょえっきとう)を紹介しましょう。 この漢方薬は、食欲が出ない、便が軟らかくなる、のぼせ・ほてりがある、全身がだるいなど、いわゆる・・・
夏の疲労に試したい牛黄とは
夏の暑さの影響や日々のストレスの蓄積もあり、この時期は慢性的な疲労で体の不調を訴える人が多くいます。 漢方では、体調を崩している人や元々疲れやすい人のことを虚証(きょしょう)や虚の状態と表し、補中益気湯(ほちゅうえっきと・・・
夏に甘酒を飲んでいた理由
寒い季節に飲むイメージのある甘酒ですが、実は俳句でいうと、夏の季語。漢方薬が医学の中心だった江戸時代には、夏に飲むものとして人々に親しまれていました。 当時は夏の暑さで体調を崩す人や命を落としてしまう人が多く、1年でも夏・・・
夏になると皮膚炎が悪化します
Q 毎年、梅雨ごろからアトピー性皮膚炎を発症し、本格的な夏場は症状がピークに。特に、かゆみで悩んでいます。 (30歳・女性) A 最近は、アトピー性皮膚炎や慢性じんましんなど、治りにくい皮膚病がますます増えているようです・・・
昔から珍重されてきた霊芝
マンネンタケというキノコをご存じですか。霊芝(れいし、芝=キノコの意)という名前の方が有名かもしれません。 現代の日本では、霊芝は薬草を組み合わせた漢方薬の材料として使われることよりも、霊芝だけ、または梅寄生(ばいきせい・・・
漢方の古典の話
漢方薬の使い方は、「古典」や、師匠から弟子へと伝える「口伝」などで継承されてきました。 その中で効果のない薬は淘汰され、効果のある漢方薬が残り、現状では、その一部だけが使われています。 古典というのは、漢方が世の中心であ・・・
なかなか眠れなくて困っています
Q 最近、夜、布団に入ってもなかなか眠れません。あまり睡眠薬に頼りたくないので、漢方薬を飲んでみようかと思っていますが、眠れるようになりますか。 (65歳・女性) A 蒸し暑さが増してくるこれからの時季、この方のように睡・・・