漢方薬は食前に服用?
西洋医学の薬は、食事の30分後に服用することが多いのに対し、漢方薬は食事30分前または食間(食後2時間)が一般的です。 これは漢方薬が胃の負担になりにくく、空腹時の方が吸収されやすいためとされています。 では、昔から漢方・・・
漢方薬で元気になりたいのですが…
Q 最近仕事が忙しく、ドリンクの強壮剤などを飲んでも疲れが取れません。「漢方薬を飲むと元気になる」と聞きましたが、よい漢方薬があるでしょうか。 (67歳・男性) A 漢方には元気を補う薬がたくさんあります。内容もさまざま・・・
〝花粉アレルギー〟と漢方
本格的な春の訪れとともに、ようやく過ごしやすい季節になってきました。その一方で、花粉症に悩まされる方には、つらい時季でもあります。 花粉症はアレルギー性疾患の一種。「スギ花粉症を含むアレルギー性鼻炎は、国民の40%以上が・・・
芍薬・牡丹・百合の効能
「立てば芍薬(しゃくやく)、座れば牡丹(ぼたん)、歩く姿は百合(ゆり)の花」ということわざがあります。 芍薬は、すらりと伸びた茎の先端に美しい花を咲かせるため、立ち姿。牡丹は横向きの枝に花をつけるため、座った姿。ややうつ・・・
漢方に古典が必要なのですか
Q このコーナーには漢方の古典の話がときどき出てきます。医学は日進月歩といいますが、古い時代の漢方の資料にはどのような意味があるのでしょうか。 (38歳・男性) A 漢方で古典を重視するのは、漢方が経験に基づく医学だから・・・
長引く咳に効く漢方薬
最近、長引く咳(せき)に悩まされている方が増えてきているようです。寿元堂にも、風邪をきっかけに、咳だけが残って治らないという方が数年前から増えています。 咳は、「肺」が関与していると漢方では考えられています。漢方でいう肺・・・
妊娠中の養生薬「人参当芍散」
妊娠中の養生薬として有名な当帰散(とうきさん)について、江戸時代の医師である有持桂里(ありもち・けいり)先生は「当帰散は胎児を安定させる効果がある。妊娠中に常服すると、お産に安排(あんばい)が良い」と記しています。また、・・・
妊娠しないので漢方薬を試したい
Q 結婚して5年目。不妊治療に通っていますが、なかなか妊娠しません。病院の検査では問題がないといわれています。漢方薬を試してみたいのですが、何を飲めばよいでしょうか。 (36歳・女性) A 思い起こせばもう40年近く前の・・・
女性特有の「血の道症」とは
先週号のこの欄では、漢方薬を選ぶ上での指標となる「気・血・水(き・けつ・すい)」について簡単に紹介しましたが、今週は「血の道症」という女性特有の病気について触れたいと思います。 「血の道症」とは、江戸時代から用いられてき・・・
漢方薬を選ぶ指標「気血水」
漢方には「気血水(きけつすい)」という考え方があります。この3つは、それぞれが影響し合っており、どれかが乱れると身体の不調の原因になると考えられています。気血水の指すものは次の通りです。 気…機能的なものや目に見えないも・・・