散剤や丸剤の飲み方
このコラム(第19回、20回)で、漢方が医療の中心だった時代には、漢方薬を飲むときに温度や時間にまで気を配っていたことを解説しました。 今回は散剤と丸剤の飲み方です。 散剤とは粉薬のこと。当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん・・・
甲状腺の病気に漢方薬は効く?
Q のどが腫れているようなので気になっています。バセドウ病や橋本病など、甲状腺の病気が女性に多いと聞きました。漢方薬も効果がありますか。 (49歳・女性) A バセドウ病も橋本病も、甲状腺ホルモンのバランスが崩れ、甲状腺・・・
漢方薬を飲む回数と時間
前回(2月21日号)、漢方薬を飲むときの温度について説明しました。 今回は、飲む回数と時間です。 現在の飲み方の主流は「1日分を3回に分けて」「食前」または「食間」の空腹時に飲むことです。漢方薬は胃の負担になりにくく、空・・・
飲むときの温かさ
皆さん、漢方薬を飲むときの温度を気にしたことがあるでしょうか。 昔は、薬によって飲むときの温かさが指示されていたものがあります。飲む温度の違いによって効果が出やすくなったのでしょう。 今では一般的に、漢方薬の煎じ薬は温か・・・
冬によく使われる漢方薬は?
Q 寒い季節になると、おなかが痛くなるなど、調子を崩すことが多いです。冬によく使われる漢方薬があったら教えてください。 (47歳・女性) 体内の冷えを取る漢方薬があります A 漢方では、寒さや冷えなどによる体調不良を「中・・・
江戸時代と現代の処方数の違い
江戸時代と現代、漢方の処方数は、どちらが多いと思いますか。実は、江戸時代には、今よりもずっと多くの種類の漢方薬が使われていました。 江戸時代を代表する処方集「古今方彙(ここんほうい)」の薬の数は、1075処方。 しかし、・・・
漢方の長所と短所
今回は、漢方の長所と短所について述べてみましょう。代表的な長所には次のようなものが挙げられます。 ① 西洋医学で対応しにくい病気の中に、漢方が効果をあらわすものがたくさんあります。②副作用の心配が少ないといえます。 ※日・・・
前立腺肥大が心配です
Q 最近、尿の出が悪く、時間がかかります。前立腺肥大ではないかと心配です。漢方薬は効果があるのでしょうか。 (55歳・男性) 八味丸がよく使われ、効果を発揮します A 男性の膀胱(ぼうこう)のすぐ下にあるのが、前立腺です・・・
お屠蘇の話
早いものでもうお正月ですね。お正月行事にも漢方は関係しています。 お屠蘇(とそ)です。 屠蘇のことを、一般的な日本酒と思っている人も多いようですが、本当は屠蘇散という漢方薬を浸したお酒なのです。 もともとは古代中国で活躍・・・
漢方薬局の〝はしご〟のすすめ
現在の日本では、大量の漢方薬があちこちで使われています。 しかし、漢方に関しては正式な資格はありません。 漢方と西洋医学は全く異なる医学にもかかわらず、医師、薬剤師、登録販売者など、西洋医学の資格で漢方薬を取り扱っている・・・