効能・効果表示のフシギ
薬局などで漢方薬の製品を購入するとき、効能・効果は必ず確認する項目の一つでしょう。 そこで今回は2つの製品を例に、記載されている効能・効果を紹介しましょう。 製品A 「患部が乾燥して赤味を帯び、熱感があり、そう痒(よう)・・・
2種類を一緒に飲んでもいい?
漢方の世界では、その人の症状や体質など全身の状態を考慮して漢方薬を選びます。 ほとんどの場合は1種類の漢方薬で対応できますが、対応が難しい場合には2種類飲むことがあります。 そんな時に「2種類を一緒に飲まない方がいいです・・・
西洋薬との併用? できます
漢方薬を試してみたいと相談に来られる人の多くは、既に西洋薬を利用しています。 また、漢方薬と西洋薬を併用してはいけないと思われている人も多いようです。 基本的には、漢方薬と西洋薬は併用できます。どちらかで治ればいいのです・・・
桜の樹の皮も生薬の一つ
満開の桜が散った後、葉桜がきれいな時期です。日本の国花であり、昔からたくさんの人に愛されてきた桜。日本最古の和歌集である「万葉集」にも桜を詠んだ歌が残されています。 桜のお花見の始まりは平安時代、貴族たちが宮中で桜の歌を・・・
効果が表れるまでの期間
初めて来局される人から「漢方薬なので、効果が表れるまでに何カ月もかかるのですか」とよく尋ねられます。今回は、一つの漢方薬を試す期間を紹介しましょう。 風邪のような急性病の場合、即効性のある漢方薬が当然必要とされます。通常・・・
効き目の強さが変わる剤形
病院で処方してもらったり、ドラッグストアで購入したりして、顆粒(かりゅう)剤や錠剤の漢方薬を飲んだことがある人は多いことでしょう。 漢方薬の消費量の大部分がこの2種ですが、他にもいろいろな剤形があるので少し紹介しましょう・・・
目的に合わせ中心となる生薬
漢方では、肉体、臓器、血液などの目に見えるものを「血(けつ)」と表現します。 血の滞った状態を「瘀血(おけつ)」、血の不足した状態を「血虚(けっきょ)」といい、これらが原因で起こる症状に使う漢方薬に「四物湯(しもつとう)・・・
皮膚の症状に使われる漢方薬
進学や就職などで今春から生活環境が大きく変化したという人も多いことでしょう。そして、梅雨入りと同時に急に気温が高くなってきました。それらのためか、アトピー性皮膚炎の悪化や湿疹が慢性化して治まらないという人が増えています。・・・
クチナシの実も生薬の一つ
今年も残すところ、あと少しとなりました。新年に向けておせち料理を作られる方も多いことでしょう。 今回は、栗きんとんを作るときに使うクチナシの話。 クチナシの花は白ですが、果実は熟すと黄色です。栗きんとんを作る際の色付けに・・・
品質と効果の切っても切れない関係
漢方薬の剤型は大きく分けて、錠剤・顆粒・煎じ薬の3種類です。 その中でも、漢方薬本来の形である煎じ薬は、漢方薬の良さを一番引き出すことのできる剤型です。 しかし、煎じ薬であれば必ずしも効果が出るというわけではありません。・・・