クチナシの実も生薬の一つ
今年も残すところ、あと少しとなりました。新年に向けておせち料理を作られる方も多いことでしょう。 今回は、栗きんとんを作るときに使うクチナシの話。 クチナシの花は白ですが、果実は熟すと黄色です。栗きんとんを作る際の色付けに・・・
品質と効果の切っても切れない関係
漢方薬の剤型は大きく分けて、錠剤・顆粒・煎じ薬の3種類です。 その中でも、漢方薬本来の形である煎じ薬は、漢方薬の良さを一番引き出すことのできる剤型です。 しかし、煎じ薬であれば必ずしも効果が出るというわけではありません。・・・
処方名から想像できる作用
漢方の処方名は、漢字ばかりで難しい、とっつきにくいというイメージがあるのではないでしょうか。 漢方薬の中でも、処方名からその作用が想像できる処方があります。いくつか紹介しましょう。 温胆湯(うんたんとう)処方名に胆(きも・・・
夏になると皮膚炎が悪化します
Q 毎年、梅雨ごろからアトピー性皮膚炎を発症し、本格的な夏場は症状がピークに。特に、かゆみで悩んでいます。 (30歳・女性) A 最近は、アトピー性皮膚炎や慢性じんましんなど、治りにくい皮膚病がますます増えているようです・・・
美容と漢方
「美容と漢方が関係あるの?」と不思議に思われるかもしれませんが、美容と健康は切っても切れない関係。漢方薬で体調を整えていけば、自然に美しさが増していくものです。 昔から「肌は内臓の鏡」といわれてきました。五臓の調子が、肌・・・
動物由来の生薬(2)
4月18日号に引き続き、動物由来の生薬(しょうやく)を紹介します。 牡蠣(ぼれい)漢方ではカキの身ではなく、貝殻を使います。竜骨と組み合わせて、柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしか・・・
漢方薬と西洋薬の併用
私の薬局に相談に来られる方のほとんどが、長い間西洋薬を飲んでいます。優れた西洋薬でも治すことが難しく、一時抑えを続けているのです。 そのような状態に漢方が奏効するケースが少なくありませんが、漢方薬と西洋薬を併用すると、良・・・
夏になると湿疹がひどくなります
Q もともとアトピー性皮膚炎があり、一進一退を繰り返していますが、夏になるとかゆみがひどくなります。漢方薬でよくなりますか。 (37歳・女性) 代表的な漢方薬に消風散があります A 季節によって皮膚の状態が異なることは、・・・
別々の漢方薬を同時に飲むと…
Aという漢方薬とBという漢方薬を同時に飲むと、Cという全く別の漢方薬になります。カレーとうどんという別々の料理を合わせて、カレーうどんという新たな料理になるようなものです。 注意したいのは、方向性ががらっと変わり、もとの・・・
既にしもやけの状態で飲んで効果あるの?
Q 中学生の息子が、冬になるとしもやけになり、両手両足とも真っ赤になってかわいそうです。効果のある漢方薬があると聞いたのですが、しもやけがある程度進んだ状態から飲んでも効くのでしょうか。 (45歳・女性) A しもやけに・・・