しゃっくりに効く柿の〝ヘタ〟!
秋も深まってきた今日このごろ。秋の代表的な果物といえば柿ですが、柿の蒂(へた)は漢方薬の原料である生薬(しょうやく)として用いられていることをご存じでしょうか。 柿の蒂は柿蒂(してい)と呼ばれ、果実が成熟した時期のものを・・・
生薬にもなる〝秋の七草〟
春の七草は、1月7日に七草粥を食べる風習としてよく知られていますが、秋にも七草があることは意外と知られていないようです。 秋の七草は万葉集に収められている山上憶良(やまのうえのおくら)の2首で1組となる歌が始まりです。 ・・・
〝物忘れ〟に効く「遠志」とは!?
医薬品として、物忘れに対する効能を取得した「遠志(おんじ)」という生薬(しょうやく)が、最近注目を浴びています。 遠志は、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を薬用部位として用います。精神を安定させる作用に加え、強力ではないもの・・・
セミの抜け殻も生薬の一つ
夏を知らせてくれるセミの鳴き声が日に日に大きくなっています。 先日、イオンモール倉敷で小学生を対象に、自由研究をテーマにしたワークショップを開催し、漢方薬の原料である生薬(しょうやく)の図鑑を作成してもらいました。 セミ・・・
悩ましい便秘に穏やかに効く!
便秘で下剤を使っている人は少なくないでしょう。 漢方薬にも潤腸湯(じゅんちょうとう)や麻子仁丸料(ましにんがんりょう)など便秘に使用されるものが幾つもあり、それらの漢方薬の中には、大黄(だいおう)という瀉下(しゃげ)作用・・・
枇杷は葉も果実も役に立つ!
7月に入り厳しい暑さが続いています。うだるような暑さには気が滅入りますが、花火やお祭りなどの楽しみが多い季節でもあります。 花火やお祭りといえば夏の風物詩。今では見かけなくなりましたが、「枇杷葉湯(びわようとう)売り」は・・・
漢方薬は全て中国で考案?
漢方薬は全て中国で考えられたもの―と誤解している人は多いようです。 はるか昔から中国の医学と共に薬が日本に伝わり始めました。そして、少しずつ日本独自の発達をし、江戸時代の頃から一気に日本化が進みました。 この日本独自の発・・・
原料の成熟度で効果が変わる!
湿気が多くなるこの時期、胃や腸の調子を崩してしまう人が少なくありません。 食欲不振や嘔気(おうき)などの症状がある人によく用いられる六君子湯(りっくんしとう)という漢方薬があります。六君子湯は、人參(にんじん)、白朮(び・・・
効能・効果表示のフシギ
薬局などで漢方薬の製品を購入するとき、効能・効果は必ず確認する項目の一つでしょう。 そこで今回は2つの製品を例に、記載されている効能・効果を紹介しましょう。 製品A 「患部が乾燥して赤味を帯び、熱感があり、そう痒(よう)・・・
2種類を一緒に飲んでもいい?
漢方の世界では、その人の症状や体質など全身の状態を考慮して漢方薬を選びます。 ほとんどの場合は1種類の漢方薬で対応できますが、対応が難しい場合には2種類飲むことがあります。 そんな時に「2種類を一緒に飲まない方がいいです・・・