産後の不調と漢方薬
産後の不調に対応する漢方薬は多数、昔から多くの漢方薬が存在し、使い分けてきた歴史あり 最近、産後の不調でご相談に来られる人が増えています。 現在は核家族も増えており、妊娠・出産という一大行事を夫婦だけで乗り切らないといけ・・・
薬になる植物・サジオモダカ
サジオモダカという植物は、日本北部やアジア北東部に分布するオモダカ科の多年草です。 沼や池などの浅い水中に生育し、6、7月には白く小さな花を多数つけます。葉が匙(さじ)の形をし、水面から出ている様が人の顔に見えたことが、・・・
梅雨時季に、むくみが気になる方へ
月の初めに沖縄が梅雨入りしました。 梅雨の間は気圧が不安定で、低気圧が多いため雨が多くなります。体のだるさや頭痛など、いろいろな症状が出てきやすくなる季節です。 湿気が多く汗をかきにくい環境になるため、むくみが気になる人・・・
栗きんとんのクチナシと漢方の関係
栗きんとんや、たくあんの色づけに用いられるクチナシが、漢方薬の原料として使われていることはご存じでしょうか。 生薬(しょうやく)名を山梔子(さんしし)といい、山梔子を含む漢方薬の一つに加味逍遙散(かみしょうようさん)があ・・・
女性の強い味方・当帰
もうすぐ年の瀬。そろそろ当帰(とうき)の収穫も大詰めです。 当帰はセリ科の多年草です。11月〜12 月、葉が黄色になった頃に収穫した根を漢方薬の原料として用います。 昔から奈良県吉野地方で栽培されている「大和(やまと)当・・・
「風邪には葛根湯」という誤解
漢方薬は体質や症状を踏まえてこそ本領発揮 「風邪で葛根湯(かっこんとう)を服用したが良くならなくて…」と来局される人が少なくありません。 葛根湯は、古典に「太陽病、項背強ばること几几(き)、汗無く悪風(おふう)するは葛根・・・
風邪は症状、体質に合わせて
師走とも呼ばれる忙しい12月もすぐそこです。寒さが本格的になるこれからの時季、風邪をこじらせて寝込んでしまうことは避けたいものです。 さて、風邪にもさまざまなタイプがあります。症状によって適する漢方薬が異なりますので、風・・・
西洋の〝冷え性〟と漢方の〝冷え症〟
肌寒く、冷えが気になる季節になりました。寿元堂薬局に冷えの相談に来られる方も増えています。また、本人が冷えを自覚していない場合も少なくありません。 西洋医学では、冷えを感じるものを「冷え〝性〞」といいます。西洋医学の考え・・・
顆粒剤、錠剤、丸剤どれがよく効くの?
Q 子宮筋腫があり、知人に勧められて桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)の顆粒(かりゅう)剤を飲んでいます。桂枝茯苓丸は、顆粒剤や錠剤よりも丸剤がよく効くということを聞きましたが、どうでしょうか。 (43歳、女性) 品質が・・・
婦人科疾患に効く当帰芍薬散
温かくなり、すっかり春らしい日が続くようになりました。 4~6月は芍薬(しゃくやく)の開花時期です。 芍薬は根を乾燥したものを生薬(しょうやく)として利用し、婦人科疾患に利用される、代表的な漢方薬の一つである当帰芍薬散(・・・