漢方では重要な「冷え」や「冷え症」
体質に合った昔ながらの日本の生活の見直しを 梅雨が明けて暑い日々が続いていますが、最近は冬だけでなく夏でも冷えが気になるという人が増えています。 西洋医学には「冷え」に対してはっきりとした定義はありません。単なる自覚的な・・・
異なる2種類の漢方薬、同時に飲むと?
漢方の世界では、原則的に1種類の薬で対応しますが、対応が難しい場合には2種類以上の薬を飲むこともあります。 漢方薬の種類と目的によるため一概には言えませんが、複数の薬を同時に服用するのは避けた方がよいでしょう。 ただし、・・・
アトピー性皮膚炎や慢性じんましん
品質の良し悪しが効果に大きな違いをもたらす 最近は、アトピー性皮膚炎や慢性じんましんなど、治りにくい皮膚病の相談が増えています。 特にこれからの時季は気温が高く、患部に熱がある人や、汗により症状が悪化しやすい人にとっては・・・
植物由来の多い生薬、「茴香」は香辛料!
漢方薬は、原料である生薬(しょうやく)を数種類組み合わせて作られます。 生薬には植物由来のものが多く、昔から香辛料として料理に用いられているものもあります。 茴香(ういきょう)という生薬は、セリ科の多年草の果実のことです・・・
梅雨で気になる「気象病」と中湿
水の不調・中湿の症状を改善する代表的な漢方薬 沖縄は早々に梅雨入りし、岡山もじめじめとした、湿気が気になる日が増えてきました。 湿気が多い時期には、めまい、関節痛、倦怠(けんたい)感、胃腸の不調などのさまざまな症状に悩ま・・・
西洋薬と併用して〝いいとこ取り〟を
漢方薬を試したいと相談に来られる人は、既に西洋薬を利用している場合がほとんどです。 中には、漢方薬と西洋薬を併用してはいけないと思われている人も多いようです。 基本的には、漢方薬と西洋薬は併用できます。 それぞれ効き方に・・・
感染症にも対応してきた漢方薬
症状や体質の微妙な違いで適する漢方薬は異なる 新型コロナウイルスにより大変な事態になっていますが、人類には伝染病と戦い続けてきた長い歴史があります。 1928年に発見された抗生物質であるペニシリンによって、感染症と抗生物・・・
寒暖差によるのぼせやイライラに効く薬
今年の3月は暖かい日が多かったためか桜の開花も早く、例年よりも早く春の訪れを感じたように思います。 3〜4月にかけて、地面から10㎝ほどの高さに白い小さな花を付ける黄連(おうれん)。 黄連は漢方薬の原料として用いられます・・・
「長く飲まないと効果が出ない」という誤解
飲み始めてから効果が現れるまでの期間の目安 「漢方薬は長く飲まないと効果が出ない」と誤解されていることが少なくありません。 実際には、一般的に考えられているより、はるかに早く効果を発揮する場合も多いのですが、なぜこのよう・・・
花粉症などの鼻の症状に試したい漢方薬
3月から4月にかけて、白い花を咲かせるコブシ。 北海道から九州に広く自生する落葉高木で、その名は果実のかたちが拳(こぶし)に似ていることに由来しているそうです。 このコブシの開花直前の花の蕾(つぼみ)は辛夷(しんい)と呼・・・