現代の科学で解明されていない効果
大切なのは理屈でなく目の前で起きていること 「漢方薬は病気の原因のどこを治すの?」「この薬は、どのように作用して病気が治るの?」など、漢方薬の効果の根拠を尋ねるような質問に対して、困ってしまうことが少なくありません。 漢・・・
邪気を払う力がある桃と漢方
3月3日は女の子の健やかな成長を願うひな祭り。ひな人形や桃の花などを飾り、ちらしずしやハマグリの料理を楽しむ節句祭りです。 節句というのは季節を分ける節目のこと。古来の中国では、奇数の数字が重なる日には悪いことが起こると・・・
副作用と誤解されやすい誤治と瞑眩
悩んでいる状態に「適〝剤〟適所」で使えば心配なし 昔から「西洋医学の薬は副作用が不安なので漢方薬を試したい」という人は多いものです。 漢方薬も医薬品である以上、副作用の可能性がないとは言えません。 しかし、漢方薬の副作用・・・
剤型によって異なる効果
日本の伝統医学である漢方薬本来の剤型は、多くの場合、煎じ薬です。煎じ薬は、漢方薬の原料である生薬(しょうやく)を複数組み合わせて煮詰めたものです。 煎じ薬のエキスを抽出して添加物を加え、顆粒剤(かりゅうざい)や錠剤のかた・・・
「風邪には葛根湯」という誤解
漢方薬は体質や症状を踏まえてこそ本領発揮 「風邪で葛根湯(かっこんとう)を服用したが良くならなくて…」と来局される人が少なくありません。 葛根湯は、古典に「太陽病、項背強ばること几几(き)、汗無く悪風(おふう)するは葛根・・・
新しい年の健康を願う屠蘇酒
日本の年末年始には、年越し蕎麦(そば)やおせち料理、お正月のお飾りや門松など、現在でもいろいろな風習が伝わっています。 その一つに、元旦に飲む屠蘇酒(とそしゅ)があります。屠蘇酒というのは屠蘇散という漢方薬を酒に漬け込ん・・・
〝漢方の本場は中国〟という誤解
〝誤解だらけの情報〟が氾濫、その流れを残して現在に 寿元堂薬局はリビング新聞で34年にわたり、漢方について連載してきました。このほど“さりお”創刊にあたって「ここが知りたい漢方」も初心に戻り、連載を続けたいと思います。 ・・・
風邪は症状、体質に合わせて
師走とも呼ばれる忙しい12月もすぐそこです。寒さが本格的になるこれからの時季、風邪をこじらせて寝込んでしまうことは避けたいものです。 さて、風邪にもさまざまなタイプがあります。症状によって適する漢方薬が異なりますので、風・・・
漢方薬にはエビデンスがなく、信頼できない?
Q 私は漢方薬を飲みますが、主人は「漢方薬の効果は証明されていない」といって飲みません。漢方薬には西洋薬のようなエビデンスがないのですか。 (53歳、女性) A 最近の医学ではエビデンス(根拠)が重要といわれています。医・・・
西洋の〝冷え性〟と漢方の〝冷え症〟
肌寒く、冷えが気になる季節になりました。寿元堂薬局に冷えの相談に来られる方も増えています。また、本人が冷えを自覚していない場合も少なくありません。 西洋医学では、冷えを感じるものを「冷え〝性〞」といいます。西洋医学の考え・・・