女性特有の「血の道症」とは
先週号のこの欄では、漢方薬を選ぶ上での指標となる「気・血・水(き・けつ・すい)」について簡単に紹介しましたが、今週は「血の道症」という女性特有の病気について触れたいと思います。 「血の道症」とは、江戸時代から用いられてき・・・
漢方薬を選ぶ指標「気血水」
漢方には「気血水(きけつすい)」という考え方があります。この3つは、それぞれが影響し合っており、どれかが乱れると身体の不調の原因になると考えられています。気血水の指すものは次の通りです。 気…機能的なものや目に見えないも・・・
クチナシの実も生薬の一つ
今年も残すところ、あと少しとなりました。新年に向けておせち料理を作られる方も多いことでしょう。 今回は、栗きんとんを作るときに使うクチナシの話。 クチナシの花は白ですが、果実は熟すと黄色です。栗きんとんを作る際の色付けに・・・
冷え症が多いわけ
1957年に東京大学の教授によって調査された日本人の平均体温は、36、89度でした。その後、2008年にある民間企業で行われた調査によると、成人した日本人の平熱は36、14度だといいます。寿元堂に相談に来られる方でも、平・・・
冬バテ症状です
Q 冬になると風邪を引いているわけでもないのに体調が悪くなります。新聞などで冬バテという言葉を目にしましたが、それでしょうか。 (49歳・女性) A 年末のこの時期は、仕事の忙しさに加えて忘年会やクリスマス、大掃除などで・・・
処方名から想像できる作用
漢方の処方名は、漢字ばかりで難しい、とっつきにくいというイメージがあるのではないでしょうか。 漢方薬の中でも、処方名からその作用が想像できる処方があります。いくつか紹介しましょう。 温胆湯(うんたんとう)処方名に胆(きも・・・
美容と漢方
「美容と漢方が関係あるの?」と不思議に思われるかもしれませんが、美容と健康は切っても切れない関係。漢方薬で体調を整えていけば、自然に美しさが増していくものです。 昔から「肌は内臓の鏡」といわれてきました。五臓の調子が、肌・・・
女性の病気に漢方はよく効くって本当?
Q 私は生理が不順だったり、ときどき不正出血があったりします。知人から「漢方は女性の病気に効果を発揮する」と聞きました。本当ですか。 (31歳・女性) A 本当です。女性の病気に対して漢方は力を発揮することが多いのです。・・・
動物由来の生薬(2)
4月18日号に引き続き、動物由来の生薬(しょうやく)を紹介します。 牡蠣(ぼれい)漢方ではカキの身ではなく、貝殻を使います。竜骨と組み合わせて、柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしか・・・
子宮筋腫は漢方薬で小さくなる?
Q 健康診断で子宮筋腫(きんしゅ)が見つかり、月経痛がひどいこともあって手術を勧められました。漢方薬で小さくなりますか。 (38歳・女性) 筋腫の消失・縮小の例が少なくありません A 子宮筋腫は、日本人女性にとても多く見・・・