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認知症~ 漢方を試してみたい病気 ~

人口の4人に1人が65歳以上という高齢社会の日本で、高齢者の約15%、約462万人が認知症を患っているとされています。
多くの場合、認知症は記憶障害からはじまります。
物忘れすることが多くなって、同じことを繰り返し言ったり聞いたり、どこにいるのかわからなくなったりします。
さらに、興奮して怒ったり、徘徊したり、昼と夜の区別がつかなくなったりすることがあります。

そして、日常生活をする能力がさらに低下していくのです。

残念なことに、西洋医学では認知症を治す有効な手立てはなく、症状の進行を抑える努力をしているというのが現状のようです。

※漢方薬を紹介する場合は、一般的に入手しやすい範囲のものに限りました。

漢方では…

世間では老化に伴う認知症は改善しないと思っている人が多いせいか、寿元堂薬局でも認知症の相談件数はそんなに多くはありません。

しかし実際に、認知症に対する漢方の優れた効果に驚くことが少なくありません。

なお一概にはいえませんが、認知症が進んで症状がはげしいほど漢方の効果が見えやすいようです。

この病気で相談に来られるのは、介護に疲れたご家族の方ですが、認知症は本人の状態をご家族からお伺いするだけでも漢方薬を選んでも十分な効果があらわれることが多いものです。

認知症に使われる漢方薬

一般的に流通している漢方薬の中から、非結核性抗酸菌症に使われる機会があるものをいくつか紹介しましょう。

詳しいことは寿元堂薬局または、漢方の専門家によく相談してください。

八味丸はちみがん以前から高齢者によく使われる薬です。
下半身が弱り、口が渇いて、尿の変調(多尿、頻尿、尿利減少、失禁など)があるのを目標に使います。
胃腸障害のある人には使いにくい薬です。
十全大補湯じゅうぜんたいほとう気力も体力もなくなり、貧血、食欲不振などがあり、やせている状態に用いることが多い薬です。
続けて飲んでいくと、気力と体力が回復するとともに、認知症の症状が改善されていきます。
帰脾湯きひとう虚弱体質で血色の悪い人の貧血や不眠症に使われる薬ですが、物忘れがひどい認知症の人にも効果を発揮します。
そのほか、胸騒ぎがして不安を覚える心理状態を安定させる作用もあります。
抑肝散よくかんさん認知症になると、むやみに怒ったり暴力をふるったりするようになるケースがあります。
攻撃的な行動が強い状態の改善に抑肝散がよく使われます。