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加味逍遙散(かみしょうようさん)~ 漢方薬のいろいろ ~

内容(単位/g)甘草2.0 当帰3.0 芍薬3.0 茯苓3.0 白朮3.0 柴胡3.0
牡丹皮2.0 山梔子2.0 生姜1.0 薄荷葉1.0
適応更年期障害 不定愁訴 子宮筋腫 月経異常 手掌角化症
不眠症 上部の血熱 カースー病 肝障害 肝硬変
出典女科撮要(じょかさつよう)
国・時代中国・明
参考文献黙堂柴田良治処方集
加味逍遙散の1日分

虚弱体質にあらわれる肝障害症状に、とくに婦人の神経症状を伴う諸疾患に用いられることが多い漢方薬です。
漢方でいう“肝”は、五臓のひとつの意味で、この場合は主に神経症状を指します。

主薬は、当帰、芍薬、柴胡で、疲労しやすく、頭重、めまい、肩こり、不眠、イライラなどの神経症状、手足のだるさなどがあるものに用いられ、特に熱感、のぼせなどのあるものに適します。

更年期障害、月経不順、不妊症、尿道炎、膀胱炎、帯下、手掌角皮症、湿疹、肝硬変、ノイローゼ、流産および人工中絶後の神経症状などに広く応用されます。

構成生薬

生薬名基源薬効
甘草(かんぞう)マメ科ウラルカンゾウの根鎮咳、去痰、鎮痛、緩和
当帰(とうき)セリ科トウキの根駆瘀血、鎮痛、鎮静、補血、強壮
芍薬(しゃくやく)キンポウゲ科シャクヤクの根収斂、緩和、鎮痛、鎮痙
茯苓(ぶくりょう)サルノコシカケ科マツホドの菌核利尿、健胃、鎮静
白朮(びゃくじゅつ)キク科オケラの根茎利尿、健胃、整腸、止汗
柴胡(さいこ)セリ科ミシマサイコの根解熱 鎮痛 強壮
牡丹皮(ぼたんぴ)キンポウゲ科ボタンの根皮消炎、駆瘀血
山梔子(さんしし)アカネ科クチナシの果実消炎、利尿、鎮静、止血
生姜(しょうきょう)ショウガ科ショウガの根茎健胃、矯味、食欲増進
薄荷葉(はっかよう)シソ科ハッカの葉、茎発汗、解熱、健胃、駆風